‐ 華厳経 浄土三部経 法華経 無量義経 観普賢菩薩行法経 涅槃経 般若心経 金剛般若経
摩訶般若波羅蜜経 勝鬘経 弥勒菩薩上生・下生・大成仏経 大毘慮遮那仏神変加持経 金剛頂経
蘇悉地羯羅経 解深密経 仁王般若波羅蜜経 梵網経 維摩詰所説経 法句経 仏本行集経
大般若波羅蜜多経第十般若理趣分 大乗入楞伽経 大方広方篋経 阿闍世王経 文殊師利問経
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華
厳 経 2 永く衆の悪趣を遠離することを得、智慧の日光は癡の闇を滅せん 須臾:短い時間 應(まさ)に一切の供を受くるに堪ふべし 心を法界に遊ばしむること虚空の如く、是人は乃ち仏の境界を知る 是人:このひと 乃ち:すなはち
懈怠:けたい 解る:さとる 能はず:あたはず
非実に妄想を興し、永く大苦の障と為る 興し:おこし 為る:なる 虚妄も虚妄に非ざるも、若しは実若しは不実なるも 世間も出世間も但仮の言説有るのみ 但:ただ
身の空寂を知りて、衆苦を解脱せんと 当に:まさに
恐畏:くい
則ち:すなわち
諸仏は所見を離る、是故に清浄を見る 世間の語言の法は、虚妄にして真実無し 則ち:すなわち 垢:く 是故:このゆえ 虚妄:こもう
二倶に真実なりと知る、是を真見の者と名づく 悉く:ことごとく 倶:とも 亦:また 猶:なお 悉く:ことごとく 而も:しかも
降伏:ごうぶく 而も未だかつて懈怠の心を生ぜず。 普く:あまねく 開閃;かいせん 而も:しかも
般若波羅蜜を具足し、増上すればなり。
所聞も聞くべからず、所思も思うべからず
声を離れて復、如来の等正覚を知らず 是處甚だ深妙なり、若し能く分別して知らば 無上の道を荘厳し、諸の虚妄を遠離せん
自ら明了ならず、自ら寂静ならず、自ら定を修せず、自ら真実ならず、 自ら其身を愛するなり。何ぞ能く彼をして歓喜の心を生じて、度脱することを 得しむべき 」
戒を犯す人を見るも、軽賤し可罵して、それを憂悩せしめず。 但其心を一にして清浄の戒を持つのみ。 貢高:こうこう 持つ:たもつ 軽賤:きょうせん 可罵:かめ 憂悩:うのう 謂ゆる:いわゆる 影像は無量なりと雖も、本の月は未だかつて二ならざるが如し 瞋恚貢高にして、破戒生盲なる、是の如き等の類の無量の過悪も、 菩薩の道心を動乱すること能はず。 嫌恨退没して回向を行ぜざるにあらず。 嫌恨退没:けんこんたいもつ 或は菩薩の因縁の與の故に来り、或は菩薩の本願を聞くが故に来り、或は 復菩薩の心願に請ぜられて来る。菩薩は彼に於いて悉く恵施せんことを楽ひて肆 厭倦無し。爾時、菩薩、来たり求むる者に於いて、悔過の心を発し、 是の如きの言を作さく、「諸人、当に知るべし、我慶に彼に詣りて礼拝し供養して 種種に恵施すべし、而も今我為の故に遠くより来る」と。 菩薩は即時に敬礼して過ちを悔い、愛言もて慰喩し、遠来を屈辱して 疲倦無きを得、處を安穏ならしめ、須むる所を供給す。 或は:あるいは 名聞:みょうもん 承る:うけたまわる 與の:ため 請ぜられ:しょうぜられ 悉く:ことごとく 恵施:えせ 楽ひて:ねがひて 肆:ほしいままにし 厭倦:えんけん 爾時:そのとき 悔過:けか 発し:おこし 作さく:なさく 当に:まさに 慶に:まさに 詣りて:いたりて 而も:しかも 敬礼:きょうらい 過ち:あやまち 愛言:あいごん 慰喩:いゆ 屈辱:くつにく 疲倦:ひけん 處:ところ 安穏:あんのん 須むる:もとむる 供給:くきゅう
障礙瞋恚:しょうげしんい 究境:くきょう 彼将に悪趣に堕ちんとす、愍念するが故に説かず 随ひて:したがひて 已りて:おはりて 疑悔:ぎけ 愍念:みんねん 及び劫尽火の中に在りと雖も、必ず此経を聞くことを得ん 堪任:かんにん 劫尽:こうじん 雖も:いえども
凡夫:ぼんふ 愍む:あわれむ
安楽世界の阿弥陀仏の刹に於いては、一日一夜と為す。 娑婆:しゃば 刹:せつ 一劫:いっこう 為す:なす 悉く:ことごとく 而も:しかも 能く:よく
顛倒:てんどう 但愚癡の衆生は顛倒の想に覆われて、知らず、見ず、信心を生ぜざるのみ。
我当に彼衆生を教えて聖道を覚悟せしめ、悉く永く妄想顛倒の垢縛を離れしめ、 具に如来の智慧其身内に在りて、仏と異なること無きを見らしめん」 哉:かな 云何:いかん 而も:しかも 当に:まさに 悉く:ことごとく 垢縛:くばく 具に:つぶさに
乱心無智の衆生を軽慢し厭悪する、是を魔業と為す。
非器の人の為に深妙の法を説く、是を魔業と為す。
厭悪:えんお 慳惜:けんじゃく 呵責:かしゃく 発さざれば:おこさざれば 撮持:しょうじ
若し思議する者有らば、迷乱して心発狂せん
愚癡の闇に覆はれ、煩悩は虚妄を起こし 邪見貪欲等、無量の諸の悪業あり 一切諸趣の中に、具に不善の報を受け 一切諸趣の中に、種種の業身を受け 生老病死の患ひ、無量の苦に逼迫せられたり 諸の:もろもろの 倒にして:とうにして(意:さかさま) 患ひ:うれひ 逼迫:ひっぱく
「我代はりて獄に囚はれ、諸の楚毒を受けん、願はくば我を苦冶せよ、我彼を 救はんが為には身命をも惜しまず、罪囚をして悉く解脱を得しめんと欲す。 所以は何ん。若し我此衆生を救はざれば、云何が能く三界の牢獄を済はん。 深至:じんし 作さく:なさく 囚はれ:とらはれ 楚毒:そどく 罪囚:ざいしゅう 所以は何ん:ゆえんはいかん 云何:いかん 済はん:すくはん
應に:まさに 一切衆生は皆幻住なり、業煩悩の起こす所なるが故に。 罪咎:ざいく 譏らず:そしらず
非ず:あらず 亦:また 皆悉く是れ一性なり
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