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 首楞厳経

心は内にも在らず、亦外にも非ず




燈能く色を顕はす。

是の如く見ることは、是れ眼にして燈には非ず。

眼は能く色を顕はす、

是の如き見の性は、是れ心にして眼には非じ。

(能く:よく、顕はす:あらわす、是の如く:かくのごとく、非ず:あらず、性:しょう)




識陰は虚妄にして本因縁に非ず、自然の性に非ず。

(識陰;しきおん、虚妄:こもう、本因縁:もといんねん)



一に入って妄なくんば、彼六知根、一時に清浄なり。

(彼六知根:かのろくちこん)




吾今試みに塵俗の諸事を将て、当に汝が疑いを除くべし。

(吾:われ、塵俗:ぢんぞく、将て:もって、当に:まさに)




相相を塵と為し、識情を垢と為して、二倶に遠離せば、

則ち汝が法眼、時に応じて清明ならん、云何が無上知覚を成ぜざらん。

(塵:ぢん、為し:なし、垢:く、遠離:おんり、則ち:すなわち、清明:しょうみょう、云何が:いかんが)




若し識性を以て観ぜば、識を観ずるに常住に非ず



一根既に源に返れば、六根解脱を成ず



浄極まりて光通達し、寂照にして虚空を含む



是の如きの悪業は、本自ら発明して、天より降るにも非ず、

亦地より出づるにも非ず、亦人の与ふるにも非ず、

自の妄の招く所にして、還って自ら来たりて受く。

菩提心の中には、皆浮塵たり、虚妄想の凝結たるなり。

(是の如き:かくのごとき、本自ら:もとみづから、発明:はつみょう、亦:また、自の:おのれの、浮塵:ふぢん)




三摩提奢摩他を修する中に、色陰尽くれば、

諸仏の心を見ること、明鏡の中に其像を顕現するが如し。

若し所得あれども、而も未だ用ふること能はざること、

猶し魘人の手足宛然として、見聞すること惑はざれども、

心客邪に触れて動くこと能はざるが如し。

此を則ち名づけて受陰の区宇と為す。

若し魘咎歇むときは、其心身を離れて、返って其面を観、

去住自由にして復留礙なきを、受陰尽くと名づく。

是人は則ち能く見濁を超越す。

其所由を観るに、虚明の妄想を以て其本と為す。

(三摩提:さんまだい、奢摩他:しゃまた、色陰:しきおん、若し:もし、而も:しかも、能はざる:あたわざる、

猶し:なおし、魘人:えんにん、宛然:おんねん、心客邪に:こころかくじゃに、此を:これを、則ち:すなわち、

受陰:じゅおん、区宇:くう、為す:なす、魘咎:えんく、歇む:やむ、去住:こじゅう、復:また、留礙:るげ、

是人:このにん、能く;よく、見濁:けんじょく、超越:ちょうおつ、其所由:そのしょゆ、虚明:こみょう、其本:そのもと)

 

 

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