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文殊師利問経


如来は心意識無きが故なり



仏は心意識無くして、一切の衆事を作す。

此の法は不思議なり。心意識を離れ、一切の言語を断つ。



相(たが)いに過ちを覓(もと)めず、此れを以って彼れを語らず。



我れ諸法を説くに我の為の義無し。
自身の為ならず、他身の為ならず、自他身の為ならず。
若し自身・他身及び自他身の為なれば、如来は便ち著する所有るべし。

 

 

一切の求むる所を悉く得、亦得る所無く、形無く相無し。

 

 

我れ有の色をもって身と為す、とは説かず。何を以っての故に。
一切の仏と虚空とは等しきなり。普(あま)ねく遍(ゆき)わたるが故なり。
思無きが故なり。心意識無きが故なり。処無きが故なり。内外無きが故なり。
是の故に、文殊師利よ。説いて世尊と名づく。



他の過ちを譏(とが)めざれ。



禅定を生ぜしめんも、禅味に著せざれ。


 

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