‐ 華厳経 浄土三部経 法華経 無量義経 観普賢菩薩行法経 涅槃経 般若心経 金剛般若経
摩訶般若波羅蜜経 勝鬘経 弥勒菩薩上生・下生・大成仏経 大毘慮遮那仏神変加持経 金剛頂経
蘇悉地羯羅経 解深密経 仁王般若波羅蜜経 梵網経 維摩詰所説経 法句経 仏本行集経
大般若波羅蜜多経第十般若理趣分 大乗入楞伽経 大方広方篋経 阿闍世王経 文殊師利問経
勝鬘経
此二法は、義は一にして名は異なり
阿羅漢は仏に帰依す、阿羅漢は恐怖すること有り。
何を以っての故に。阿羅漢は、一切に於いて行無く、怖畏の想に住すること、
人の剣を執りて、来たりて己を害せんと欲するが如し。
この故に、阿羅漢には究境の楽無し。
何を以っての故に。世尊は依にして不求依なり、衆生、依無ければ彼彼に恐怖す、
恐怖を以っての故に則ち帰依を求むるが如し。
阿羅漢の如きは怖畏有り、怖畏を以っての故に如来に依る。
唯、如来応正等覚のみ有りて般涅槃を得たまふ、一切の功徳を成就するが故に。
煩悩有り、是れ阿羅漢、辟支仏の断ずる能はざる所なり。
無明住地の力は、有愛と数との四住地に於いて、其の力、最勝なり。
恆沙に等しき数の上の煩悩の依たり、亦四種の煩悩をして久しく住せしむ。
阿羅漢、辟支仏智の断ずる能はざる所にして、唯如来の菩提智のみ
能く断ずる所なり。是の如く世尊、無明住地は最も大力と為す。
無漏尽きざれば自在力を得ず、亦証を作さざれば、無漏尽きざるは、
即ち是れ無明住地なり。
一切の上の煩悩の起こるとは、皆無明住地を因とし、無明住地を縁とす。
有為の相に入る者は是れ無常なり
心の相続に於いて、愚暗にして解せず、
刹那の間の意識の境界を知らずして常見を起こす
聖諦とは甚深の義を説く、微細にして知り難し、思量の境界にあらず、
是れ智者の所知なり、一切世間の信ずる能はざる所なり。
能はざる:あたはざる
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法智に隨順すとは、根と意解と境界とを、観察し、施設し、業報を観察し、
阿羅漢の眠を観察し、心自在の楽、禅定の楽を観察し、
阿羅漢と辟支仏と大力の菩薩との聖自在通とを観察するなり。
法智:ほっち、 隨順す:すいじゅんす、 意解:いげ、 境界:きょうがい、
禅定:ぜんじょう、 辟支仏:びゃくしぶつ、 聖自在通:しょうじざいつう
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