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仏説四十二章経

博く聞きて、道を愛すれば、道は必ず会し難し。

志を守りて、道を奉ずれば、其道甚だ大なり。

（会し：えし、其：その）

心を浄くして志を守らば、至道を会すべし。

（至道：しどう、会す：えす）

吾が法は無念の念を念とし、無行の行を行とし、

無言の言を言とし、無修の修を修とす。

会する者は近く、迷ふ者は遠し。

言語道断にして、物の拘わる所に非ず。

之を毫釐も差えば、之を須臾に失ふ。

（拘わる：かかわる、非ず：あらず、之：これ、毫釐：ごうり、差えば：たがえば、須臾：しゅゆ）

直心にして道を念ぜば苦を免がるべし。

（免がる：まぬがる） 

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